コミック、アニメもあるが、これは実写劇場版。
家族からも少し軽く扱われている、定年間近のぱっとしないサラリーマン、犬屋敷壱郎。彼はふとしたことでUFOの着陸に遭遇してしまい、あっけなく命を落とす。
しかしUFOの宇宙人側は宇宙人側で厳しいルールがあるようで、無理やりにでも彼を死んでいないことにしなければならなかったらしく、戦闘用アンドロイドを加工し、スキャンしてあった彼の意識を移して、ぱっと見ためには本人にしか見えないような状態にしてそそくさと立ち去ってしまったのだった。
その事件の後、自分の体に起きた異変に徐々に気づく壱郎。力が強くなったり、目がよく見えたり、そして体から兵器が出てきたり・・・
そして、そんな境遇になったのは壱郎だけではなく、その場に居合わせたもう一人、高校生・獅子神浩も同様だった。彼はその力で思うが儘に人を殺し始める。
壱郎は自らの力で彼を止めようとするが、ほぼ互角の力を持つ二人が戦っても決着はつかず・・・
木梨憲武の演じる主人公がとにかく気持ち悪いおっさん。その意味ではよく演じられているのだろうけど、もともと木梨が気持ち悪かったんじゃない?と思わせるくらいのギリギリなところを攻めているのが潔い。
そして獅子神役の佐藤健はヒール役でもうまいことわかりやすく演じるのであった。さすが。