アニメではなく、目黒祐樹の実写版ではなく、5年前の小栗旬版実写映画。
まあこういう作品の宿命なのだろうが、AMAZONの評価が地を這うように低い。皆さんおっしゃっているのが「これはルパンじゃない」「ルパンを愛している感が伝わらない」という点。
まあ、それはわからなくもないのだが、キャストはかなり良かったんじゃないかと思うんだけど・・・まあ不二子ちゃんはもっと肉感的な人にやってほしかったが、あまりグラマータイプにしてしまうと、不二子の眼付きの鋭いクレバーな感じが出ないので、わからなくはない。
特に次元をやった玉山鉄二は相当頑張ってたと思う。
若いころのルパンや不二子はとある盗賊養成集団に入っており、そこで泥棒としてのスキルを磨いていた。ルパンとライバル関係にある男、そして不二子は三角関係にあったが、ある時師匠から課せられたミッションを行う際、不二子を慮るあまりルパンは手加減をしてしまい、ライバルの男に勝利を奪われる。
今回の仕事ではその男と因縁の対決になる・・・という構図なのだが、ルパンがよくわからん泥棒組織で育成されていた、というのがちょっと・・・というところだろう。
ストーリーがルパン三世っぽくなくてかっこよすぎなところは確かにある。ただ、アニメではなく実写なのだから、かっこよく見せようとしたっていいじゃないかと。
盛り上がりという点では途中グダグダになるところが無きにしも非ずだが、よくまとめていたと思う。
何よりルパンは世界をまたにかけた盗賊なわけで、ちゃんと世界のあちこちを転々とする設定にしてくれたのはエライ。アニメではあまり出なかったけど、確かにルパンは香港の九龍で酒飲みながら密談してそうだもの。