観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

パワーレンジャー(2017)

 パワーレンジャーとは、日本の東映特撮の代表的な作品の一つ、ゴレンジャーを創始とするスーパー戦隊もののアメリカ版を指す。

もともとは日本のスーパー戦隊を丸ごとアメリカに輸入しようとしたがうまくいかず、変身前はアメリカの俳優が演じ、スーツアクトや特撮のシーンだけをスーパー戦隊から切り貼りするというやり方で大ヒット。

以来、日本のスーパー戦隊シリーズが「パワーレンジャー・●●」みたいな形でアメリカに伝わることになった。

本作はその流れを汲みながらも、ハリウッドで100%制作された純アメリカ産のスーパー戦隊である。

本作では現代のアメリカの高校生たちが、世界を滅ぼそうと過去からよみがえった悪の戦士に立ち向かうべく、謎のコインに選ばれるという形でパワーレンジャーになるというステップを踏む。

ハリウッドではお約束の「俺は嫌だよ!やりたくないよ!」→「やってやるぜ!」な改心シーンや、夜皆が寝静まった後のかわい子ちゃんと主人公のラブラブトークなどはしっかり入っており、本家の戦隊とは違う、これはハリウッド作品なんだなと感じさせてくれる。

クライマックスの戦闘シーンは迫力十分で、もちろんお金がたくさん費やされているので本家の30分もののテレビと比較してはいけないのだが、まあだいぶ豪華で見ごたえがある。

ただ、完全に大人向けに作られているので、日本の戦隊ものが大事にしている、ちびっ子が憧れるヒーロー像は重要視されておらず、汚い言葉をバンバン使い、後ろ向きにいくらでもなりながら、勝てばいいんだよ勝てば、という雰囲気のエンディングとなる。

日本人からするとヒロイズムも大事にしてほしかったのだが、まあ仕方ないな。

パワーレンジャー(吹替版)

パワーレンジャー(吹替版)

  • 発売日: 2018/02/07
  • メディア: Prime Video