「ボーン・アイデンティティ」「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」の三部作の後となる新章開幕、という立ち位置の映画。
地下格闘技の世界で暮らしていたボーンのもとに、元CIA局員の女性が現れ、ある情報をもたらす。それが原因でボーンは襲われ、女性は殺害されていくが、CIA工作員たちとのやり取りの中で、自分の父親がトレッドストーン計画にかかわっており、自分の息子であるボーンがその対象であるということを知り、息子を守ろうと計画を暴露しようとして殺されたということを知る。
・・・いやぁ、ストーリーが複雑すぎてついていけないんですけど。
小説ならついていけたかなぁ。映画はどうしてもぼーっと画面だけを追っかけてしまうので、あまり情報量を多くされると理解できなくなるんだよなぁ。
ボーンがCIA局員たちとの戦いを繰り広げているのと並行して、CIAの中の偉い人達の中で、ボーンは殺すべき派と、ボーンはCIAに戻して利用すべき派がいて、局の中で派閥や政争が行われ、その手の平の上でボーンが転がされ、と見えつつ実は・・・という話の流れになっている。
ボーンシリーズが一番楽しかったのは、ボーンがその辺にあるしょうもない小道具(新聞を丸めたものとか)を武器に使って容赦なく敵に用い、それがめっちゃ痛そうだから、という点が大きいのだが、やはりマッド・デイモンが更けてしまっているせいで、それらの動作が緩慢に見えるというか、いや、演技上は頑張っているんだけど、おっさんが頑張ってももっさりしてしまう感が否めない。
あと、偉い人がボーンを恐れて手下に襲わせて、でも実は追い詰められてて、という話の展開が前三部作とほぼ同じなので、ちょっと飽きた感がある。
黄金パターンなのかもしれないが。