主人公のヴァレリアンは自信過剰系のエージェントで、自身の宇宙船を駆り任務をこなす。パートナーであるローレリーヌを何とか口説きたいと思っているが、ローレリーヌはつれない素振り。
そんな中、惑星都市アルファに派遣された二人は、司令官のボディーガードをすることになった。
しかし謎の敵にあっさり連れ去られてしまう司令官。
その後を追う二人だったが、そこには邪悪な陰謀と、宇宙を揺るがす秘密が隠されていたのであった・・・
AMAZONの評価でコブラのよう、と評されていた方がいたが、まさにそれ。
アメコミっぽい宇宙もの、というのが近い感じ。
ただ、限りなくB級の香りが漂っており、いい加減なのに何とかなってしまう楽天主義の主人公と、結局は主人公に惚れるパートナーを中心としたドタバタ劇が中心に据えられている。
それを取り巻くSFXが非常に豪華なので見ごたえは十分なのだが、アイデアやストーリーは、どこかで見たことがあるようなシチュエーションが多いのは否めない。
あと、主人公の髪型が黒髪ストレートなのがどうにもぼっちゃんっぽいというか、Zガンダムの大きくなったカツを思い起こさせるのがちょっとマイナス。もうちょっとなんとかならんかったのか。
ただ、ストーリーも映像も突き抜けていて楽しいので観ていて悪い気はしない。こういう映画は最後すべてうまくいってハッピーエンドが王道だあね。
B級にはB級なりの楽しみ方があり、この映画は割り切ってみればとても楽しめる内容だった。