観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

空海-KU-KAI-美しき王妃の謎(2018)

染谷将太空海を演じているが、舞台はほぼほぼ中国。

封切り当時のCMや番宣では、相当な大型映画だと思っていたが、ストーリーは意外とこじんまりとしていた。

1200年前、遣唐使として唐へ渡った僧侶・空海。彼は阿倍仲麻呂玄宗皇帝、楊貴妃をめぐる事件へ巻き込まれていくが・・・

空海がホームズで、白楽天がワトソンという感じの謎解きがメインの話。

ほぼ予備知識なしで本作を観ようと思ったのは、夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」が原作と聞いていたため、SFっぽいのを期待したからだが、まったく予想が裏切られてしまった。当然だ、原作読んでないもの。有名な作品なのでご高名は常々うかがっていたのだが・・・

で、相当地味な推理劇が続く。

劇中ではこれぞ酒池肉林という豪華を通り越して狂気の大宴会が繰り広げられたりするのだが、そして謎の力を使う人たちも現れるが、ちょっと思ってたのと違う内容であった。

これって別に空海じゃなくてもよくね??と思ったのは否めない。案の定、Amazonの評価を見ると、本作は原作の設定を借りた別物らしいので、致し方なしといったところか。

おかげで「いつか原作の小説を読もう」という気になった。

衣装とセットはすごく頑張っていて、色遣いが鮮やか。派手なのに下品さがなく、観ていて心地よかった。