キアヌ・リーヴス主演のアクション映画。
ジョン・ウィックは名の知れた殺し屋だったが、今は引退して穏やかな日々を送っていた。
しかし、ある日マフィアから家と車を破壊され、亡くなった妻から送られた仔犬も失ってしまい激高するジョン・ウィックは、復讐を誓い敵を追い詰めるのだった・・・
キアヌ・リーヴスの演技がものすごく思い詰めて心の張りつめた真剣かつ深刻さを感じさせるものなのだが、シチュエーション的にはちょっと笑ってしまうというか、え？それってあり？と思わせるものがチラホラある。
冷酷で非常な感じは出ているのだが、一事が万事ぬるいというか頭が悪いというか、ジョンもマフィアもやることが抜けている。
ジョンはせっかくの思いで獲得したマフィアのお頭という人質をあっさり解放してしまうし、お頭はお頭でジョンの家を破壊した自分の息子の居場所をペラペラしゃべり、息子はあっけなくジョンに殺される。人の命がかかってるとは思えないよな・・・
ここまでバンバカ撃ちまくっていろいろ大丈夫なのか、というくらい派手に弾を使い倒しているので迫力は十分だが、アクションという意味では爽快とはいいがたい。物語を追うにつれジョンがひどくやられていき、最後は土砂降りの雨の中というシチュエーションで、バイオハザードでライフゲージがレッドになったくらいのダメージを負ってしまうので。やっぱりアメリカンなマッチョは、ダメージなんてなんともないぜ！と活躍してくれないとなぁ。
この映画、続編が2作あるのだが、見るべきか悩む・・・
