伝説の有名作品。
ごくごくまっとうな生き方をしていた主人公は、何か足りなくて、深刻な不眠症に悩まされていた。
その足りないものを何とか埋めようと、病気のふりをして自助会にこっそり参加してお互いに励ましあったりして、そしてそれをいっぱい掛け持ちして、満足感を得ていた。
しかし、同じことをしているマーラという女性がいることに気づき、「偽物がいると気が散る」と彼女を遠ざけようとするがマーラは聞く耳を持たず。
思い通りにならずにやきもきする中、仕事で各地を飛び回っている際にタイラーという男と出会う。
その後、なぜか自宅を爆破されてしまった主人公はタイラーのもとに転がり込む。そしてタイラーは彼に言った。「俺を殴ってくれ」と。
主人公とタイラーはお互いに殴り合い、これまで感じたことのない満足感を得てぐっすり眠るのだった。
それ以降二人は殴り合い、それに興味を持った男たちがどんどん増えていき、その集会をタイラーは「ファイトクラブ」と名付け、ファイトクラブは瞬く間に広まっていった・・・
正直な話、殴るのも殴られるのもすごくイヤ。まあみんなそうだと思うけど。
なのでこの人たちが殴ったり殴られたりすることで得るカタルシスがどうにも理解できないのだが、そういうものだと思って観ると、酒でも麻薬でもない、別のもので脳内のエンドルフィンだかドーパミンだかがドバドバ出ている状態なわけで、それはそれでありなのかなあと思わされてしまうところがよくできている。
中盤以降はタイラー及びその親衛隊的な「スペースモンキーズ」たちの暴走による騒動がメインになっていき、そして最後のどんでん返し。そうくるかぁ。
全然気が付かなかったわ。
映画としては最後ハッピーエンドっぽい終わり方をしているが、これ全然問題解決してないよな。事後処理のことを考えると主人公めんどくさそうだなあと他人事ながら心配になってしまった。