タイトルから、てっきりリー・リン・チェイ主演の「少林寺」「少林寺2」の続編かと思ったら、ほとんど関係なかった・・・
1910年代の中国。様々な勢力が相争い、少林寺も巻き込まれていく。
無慈悲な軍人だった主人公はある時改心し、少林寺を守るために立ち上がる。
寺を守るため、少林寺の僧たちも軍隊に立ち向かうのだった・・・
これ、Amazonの評価がやたら高いのだけど、なんで?
もちろん期待しているものと全然違ったという失望感が強いのは否めないので、映画単体としてみたらまだマシなのかもしれないが、ほぼカタルシスもなく、戦いの無常さだけが全編通して染み渡り、派手なアクションがあるわけでもなく、つらい雰囲気が最後まで続く。
ただ、主演のアンディ・ラウは相当かっこよく、演技も立ち回りも群を抜いている。この人が頑張っているおかげで全体が締まり、緊迫感と臨場感のある映画に仕上がっている。
また、「カンフーって強そうだけど、銃で撃たれたら終わりだよね」的な、格闘技へのアンチテーゼを真正面からとらえたらどうなるか、というテーマに取り組んでおり、まあぶっちゃけ銃をぶっ放されたら何もかも終わりなのだが、引き金を引く人間に必要な覚悟のところまでを粘っこく描いていて、ちゃんとカンフーと銃が両立する世界を描いているのはなかなかすごいと持った。