劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(1981)

 劇場版 機動戦士ガンダムの第二作。

ランバ・ラルとの戦いの後、マチルダ中尉との出会いと別れ、リュウ・ホセイの死、ジャブローの戦いを描く。
例によってあらすじは省略する。前一作でガンダム全体に関する感想も書いたので、ここでは第二作のストーリーに関する話を中心に。

チルダ中尉は少年がみな憧れる年上のキャリア美人。絵も美人だったが、これはどう考えても声優が戸田恵子だったことがその美人度を押し上げていたとしか思えない。当時戸田恵子キャッツ・アイの主人公・瞳もやっていて、美人と言えばこの声だった(アンパンマンもやっていたが)。
そのマチルダを殺してしまうのがドムを操るジオンの通称・黒い三連星
ものすごい技っぽく「ジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」的なことを言うのだが、これってそんなすごい技か?目くらまししてそれを避けたところに別のドムがバズーカを撃つというだけなのだが・・・まあでも当時の少年たちは死ぬほど真似したもんだ。なんとなくかっこよかったから。

ランバ・ラルの復讐のため、ハモンがマゼラトップでガンダムに仕掛けたところをリュウが特攻で助けた形となったが、これほんとに必要だったのか、少々疑問が残る。まあでも、リュウが残ってしまうと、聞き分けのない問題児でただの高校生であるアムロより、軍人であるリュウガンダムに乗らなければおかしいことになってしまうので、致し方なしといったところか。

そしてこの映画最大の見せ場は、やはりジャブローだろう。南米の密林の地下に建造された地球連邦の大基地。こんなデカい基地だったらどんなに隠してもすぐばれそうなのに、なんでわざわざ地下に作ったのかは謎すぎるが、地下から入り口がせり出してくるあたりがものすごくかっこいいのは確かだし、ジオン軍密偵を放ち、「間違いない、あそこがジャブローの入り口だ」的なやり取りがあったりするのでストーリー上必要だったのだろう。
地下に広大なスペースが確保されており、人々が整然と生活し軍や基地を維持している様子が描かれているのがスケールが大きくてよかった。
それだけでもかっこいいのに、そこに攻めてくるジオン、特に閃光のように連邦軍に襲い掛かるシャア専用ズゴックがキレッキレ。観ている方はおおよそ連邦側に感情移入して観ているのだが、このシャアズゴがあまりにもかっこいいのでその気持ちが揺らいでしまうほどである。
洞窟の中なので、普通に細い手足と頭がある人間型のモビルスーツではなんとも動きづらいのだが、ズゴックのずんぐりむっくり頭部なしデザインが映えまくっているというのもある。
最後、ジャブローから宇宙に飛び立っていくホワイトベースは、ジャブローの戦いの余韻を引っ張りつつ、宇宙での活躍を期待させてくれる感じのいいエンディングだった。

そして、なによりもこの映画を完璧ならしめているのは主題歌「哀・戦士」。それまでは作曲家として関わることが多かった井上大輔が、自ら歌い手として参加。大ヒットしてベストテンにも登場し、当時のオタクたちのテーマソングとなった。今までカラオケで何十回歌ったことか・・・
曲もいいが歌詞がとにかくかっこいい。「荒野を走る死神の列 黒くゆがんで真っ赤に燃える」あたりは黒い三連星だし、「戦う男たちは~戦う女たちは~」と、何気にこの戦争は男女の区別なくどちらも戦場に出ていることを謳っているあたりもかっこよかった。今観ても聴いても新しいなぁ。

劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編

劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video