かもめ食堂(2006)

ヘルシンキに食堂を開いたサチエ。メイン料理はおにぎり。日々淡々と食器を綺麗に磨き上げ、下準備をしているが、お客さんは全く入ってこない。
それでもサチエはやきもきせず、時間になれば店を閉めてプールに行って泳ぎ、規則正しく日々をこなす。
ある日、ふらりと店に現れた日本かぶれの青年・トンミから「ガッチャマンの歌の歌詞を教えてくれ」と言われ、必死に思い出そうとするが出てこない。
たまたま本屋に併設されたカフェで見かけた日本人女性に話しかけ、ガッチャマンの歌を知っているか聞くと、その女性は一言一句正確にメモに書き留めてくれた。彼女はあてのない旅でたまたまヘルシンキに来たばかり。そのままサチエの家の居候となり店を手伝うことになる・・・

特にこれといった事件や物語があるわけではない、日常系のお話。
AMAZONの評価はだいぶ二分されているようで、とてもいい作品と褒めている人もいれば、何が面白いのかさっぱりわからない、と酷評する人に分かれている。
もし数年前にこれを見ていたら、相当つまらない烙印を押してみるのをやめていたかもしれないのだが、アラフィフになったころから、こういう人として気持ちのよい、不器用だけど一所懸命生きている人たちの何気ない話が心に刺さるようになってきた気がする。
エピソードやアクシデントを期待して映画を観てしまうと確かにつまらないのだが、思うようにならなかったり、人の善意ばかりを期待していられない現実世界を日々生きて疲れていると、こういうほっこりするほのぼのした人間関係を求めてしまうのかもしれない。つまり現在の僕にとってこの映画はとても気持ちがよかった。面白くはなくても気持ちよければいいよね。

また、メインキャストが小林聡美片桐はいりもたいまさこと名優ぞろいで、役者の技術が高くないとこういう雰囲気を魅せる映画は作れないのだなと改めて感心した。
ただ、みんな当たり前のように箸で定食食べてたけど、実際フィンランドの方々の箸使える率はどれくらいなのだろうか。そんな高くないんじゃ・・・

かもめ食堂

かもめ食堂

  • 発売日: 2016/06/29
  • メディア: Prime Video