ゆるキャン△(2018)

 一昨年あたりにキャンプブームを巻き起こした作品。コミック原作が最初にあり、その後アニメやドラマになったが、コミックはAmazonのPrimeReadingで1巻しか読んだことがないので、アニメとドラマの視聴がメイン。
アニメは現在第2期が放送中である。

冬のソロキャンプが趣味の女子高生、志摩リン。自転車で冬の本栖湖・洪庵キャンプ場にやってきて、テントを張りキャンプを楽しんでいたところ、湖の近くのバス停のベンチで昼寝している女の子を見かける。
夜になり、さすがに帰ったかと思いきや、実は静岡から山梨へ引っ越してきたばかりで、自転車で富士山を見に本栖湖へ来たものの、疲れて寝てしまい気が付いたら夜で、スマホも持っておらず帰り道は暗くて怖いという状況に陥った各務原なでしこであった。
リンはおなかをすかせたなでしこにカレーヌードルをふるまう。なでしこは同じくらいの歳の女の子が一人でキャンプをしていることに感銘を受けるのだった。
後日、二人は同じ高校の同じ学年であることを知り、再び出会う。なでしこは「野外活動サークル」通称:野クルに入部し、仲間たちとグループキャンプを楽しむようになっていき、リンは引き続きソロキャンプを続けていくのだが・・・
初心者のなでしこが仲間たちとキャンプを楽しむうちに知識を身に着けていき、ますます興味が湧くようになる過程と、もともとベテランキャンパーのリンが、さらにソロキャンの奥深さを味わおうとしている過程が対比で描かれていて興味深い。
仲間とやるグループキャンプは確かに楽しいし、同時に一人でやるソロキャンプは、やったことがない人からすれば敷居が高いだろうが、一度やってしまうとこれほど快適なものもまたない、ということを知らしめてくれるのがリンのパートであろう。
彼女らが使っている道具・ガジェットは決して高いものではなく(高いものもあるが)、Amazonなどの通販で購入できるものをチョイスしてあるのが心憎い。キャンプ道具も修羅の道であり底なし沼なので、凝ろうと思ったらいくらでもお金をかけられる世界だが、そういうマウンティングではなく、等身大でキャンプを楽しもうとしている演出の好感度が高い。
また、最初は最低限の道具から始めているが、それでもキャンプは楽しいものだという印象を強くつけてくれたのもよい。便利な道具をいっぱい持っていたら勝ちなのか?そういうことではないだろう、それでいいのだ、ということを再確認させてくれる。
これによって初心者キャンパーたちに火がついて、全国にキャンプブームを巻き起こした。それまでよく行っていた「ふもとっぱら」キャンプ場などは、いついってもスペースに余裕のある広大な敷地が特徴であったが、このアニメで取り上げられてからは聖地化して、今では冬に行ってもそこそこ密集しているほどの混雑ぶりである。
本作で取り上げられたキャンプ場の中で行ったことがあるのは、陣馬型山、ふもとっぱら、富士山YMCA、今放映中のアニメ第2期では山中湖のみさきキャンプ場。どこもいいキャンプ場で、さすがいいところを選ぶなぁと思った。実際にキャンプをやる人から「そうそう、それそれ!」と思わせるチョイスがさすがである。
リンは最初自転車でキャンプに行っていたが、途中から原付スクーターを入手してツーリングキャンプにしたことで積載量も増え、移動距離も増えた。
と行っても彼女のルートはいつも過酷で、原付でそんな距離を計画しちゃいかん、くらいのハードな工程なのだが、まあそこはフィクションということで。
僕自身過去に何度かツーリングキャンプをやっているので、その楽しさも大変さもよくわかる分、感情移入して観ていた。

アニメの後にドラマ版が放映されたが、キャスティングが絶妙。よくわかっていらっしゃる感がすごくよく出ている。
アニメで見た限りでは、リンとなでしこのダブルヒロインな感じだったのだが、テレビ的にはそういうのは難しいのか、リンのシングルヒロインな扱いになっていてちょっと違和感があったが、それでも福原遥のリンは非常によかった。もうちょっとメイクをナチュラルにしてほしかったが・・・・
大原優乃(なでしこ)、田辺桃子(千明)、箭内夢菜(あおい)、志田彩良(恵那)など、メインメンバーがすべてピタッとはまっていて隙がない。やはり原作漫画がしっかりとしたブレない核になっているからこそ、アニメもドラマも一本筋が通っているのであろう。
あと、なでしこの姉の桜役、柳ゆり菜がものすごくよくてお気に入り。この人いろいろなところで頑張ってるなぁ。

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第二話

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