観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

ホビット 竜に奪われた王国(2014)

ホビット 思いがけない冒険」の続編。ネタバレ注意。
旅を続けるドワーフたちとガンダルフとビルボ。途中、オークたちに追われるが何とか逃げつつ、ガンダルフと一行は魔の森の前で別れ、ガンダルフはネクロマンサーの噂を確認するために別行動をとる。
真の森に入った一行は、巨大蜘蛛たちの罠にかかり網にとらえられてしまうが、森に救う巨大蜘蛛を退治しにやってきた森のエルフたち、王の息子レゴラスと守備隊長タウリエルによって助けられる。
もともと、ドワーフの国エレボールが邪竜スマウグに襲われた際、あまりにも強力な敵にひるみ、エルフたちはドワーフへの助力をしなかったことからお互いに仲が悪い。ドワーフの王子トーリンは、エルフの王でありレゴラスの父であるスランドゥイルと会談。スランドゥイルは、スマウグからエルフの宝を奪い返すことを条件に助力を持ちかけるが、過去の恨みを忘れていないトーリンはこれを拒否。そのためドワーフたちは全員投獄されることになった。
投獄されたドワーフのうち、若くてイケメンなキーリとタウリエルはお互いに意識し始める。
その後、指輪の力を使って牢屋の鍵を盗み、脱出用の樽まで確保してきたビルボによって、ドワーフたちは川へ脱出。しかし、待ち伏せしていたオークたちに襲われ、キーリは足に矢を受け負傷し、一行は危機に陥る。
そこへ弓の達人であり湖の町に住むバルドが現れ、一行を助けてくれた。
かましくも彼にさらに助力を乞うドワーフたち。いろいろ悪態をつきながらも彼らに協力し、自分の町に招き入れるバルド。
ドワーフたちは山の宝を分配することを条件に、湖の町の支持を得た。しかしバルドはスマウグが報復に来ると考え反対。彼はかつてスマウグと戦い追い詰めた、谷間の国の領主の息子であった。意見は割れたが、最終的には王国を取り戻す戦いに赴くドワーフたち一行。
ビルボの観察力で入り口と鍵穴を見つけ、エレボールに入ることができたドワーフたち。そこでビルボはスマウグが抱え込む地下の宝物の中から、ドワーフの秘宝「アーケン石」を取ってくるようトーリンに依頼される。しかし地下はまさにスマウグが眠る危険すぎる場所・・・

っていうかさぁ、みんなビルボに頼り過ぎじゃね?
要所要所で何度も挫折しそうになり、その都度ビルボに助けられている。
もうちょっとビルボのことを崇め奉ってもいいんじゃないかという頼り具合。
まあ、ほぼほぼ指輪の力であるところも大きいのだが、邪悪な意思に支配されがちである割には、ビルボは指輪を適度に良く使いこなしていると言える。
第一部「思いがけない冒険」では、相当最後になるまで役立たずかつ足を引っ張るメンバーと思われてきたのと対照的。
そのパターンがワンパターンで、さらにみなその成果の割にはビルボを尊ばない(少しはするが)ので、見ていてイライラする。トーリン!お前のことだよ!

そして今回ガンダルフはあんまり出てこない。途中でネクロマンサーの噂を確かめるために「ドル・グルドゥア」なる場所へ向かうのだが、そこで何やら恐ろしいものにとらえられ、身動きが取れないまま映画が終わってしまった。

完全に次作「決戦のゆくえ」への引きで終わってしまい、本作単体でのカタルシスはほとんどないまま。ハリウッド映画ってこういうの多いよなぁ。映画一本一本にお金やスケジュールをかけているのだから、それなりなお得感は醸してほしいのだが。

そしてベネディクト・カンバーバッチが出ていたのは知らなかった。スマウグの声とモーションキャプチャ、そしてネクロマンサーまでやっていた。でもそんなの見た目でわからんわ!

とにかく絵が綺麗だったなぁ。ストーリーは雑だけど。次回も映像のために観よう。