るろうに剣心 最終章 The Final(2021)

言わずと知れたコミック原作の実写劇場版。「最終章 The Beginning」と一緒に、その次に観た。繰り返しになるが順序を間違えた・・・

流浪人として仲間たちと平穏な日々を過ごしていた緋村剣心。しかし、行きつけの牛鍋屋が謎の砲弾の襲撃を受け、顔なじみの警察署長宅が謎の集団に襲われるなど、周囲から追い詰められていく剣心。雪代巴の弟である縁(えにし)が姉の仇として剣心を恨み、追い詰めようと画策していたのだった。
縁は姉の死後中国へ渡り、上海マフィアの頭目として成り上がり、剣心へ恨みを持つ者を集めて再び日本へ舞い上がり、その膨大な財力と武力をもって剣心へ復讐を始めたのだった。
仲間たちが次々と悲惨な目に会い、心痛に苛まれる剣心。それこそが縁の目的であり、痛みではなく苦しみを剣心にもたらそうと、周りの人間への攻撃を行っていたのだった。
しかしそんな剣心を助けようと様々な仲間が立ち上がり彼を後押しする。剣心は攫われた薫を助けるため、縁との最終決戦に臨む・・・

コミックではこの人誅編の最初で挫折したのでこれ以降読んでおらず、いろいろ噂には聞いているあらすじには耳を貸さないことにして、フレッシュな気持ちで観たが、日本のエンターテイメント映画としては最高峰と言っていいのではないかと思える素晴らしい出来。
もちろん演出過多なところや派手すぎな面がないでもないが、「The Beginning」との対比上致し方ないところもあるので、そちらとセットで判断すべきであり、それで考えた場合はちょうどよい程度に収まっていると言える。
このシリーズですごいと思うのは殺陣。これまでの時代劇のもっさりとした様式美的な殺陣とは一線を画したハイスピードかつ力強いアクションが素晴らしい。
もっとパワー系で見せている牙狼の殺陣も大好きなのだが、こちらはこちらでスピード重視のアクションの中では到達点であるようにも感じる。。
そして街並みや建物の美術が本当によくできていて、一切の妥協がないところがまた観ていてほれぼれする。たいていの映画は「ああここ妥協したなぁ」と思ってしまうような残念ポイントがあるのだが、このシリーズはそれがないので本当にお金と人手をかけているのだなあと感心してしまう。
そして若い俳優たちの演技が素晴らしい。もちろん佐藤健がすごいのだが、他の俳優たちと力を合わせて作品を作り上げている感がひしひしと伝わってきて、逆にストーリーを楽しむというよりは演者を含めたスタッフが一つの作品を作り上げた集大成をおっさんが泣きそうになりながら閲覧してしまった感が強い。
特に最後の新田真剣佑のアクションがキレキレで、見ていてほれぼれしてしまった。こんなすごい俳優だとは知らなかったので嬉しい発見。
有村架純も美しかったし、三浦涼介がアンク以外でも頑張っているのを見てホッコリした。ちょっとだけだが伊勢谷友介の蒼紫が観れたのもよかった。土屋太鳳の操もかわいいながら激しく容赦のないアクションがよかった。青木崇高蒼井優も存在感が光っていた。ただ江口洋介斎藤一、実写ではルール違反であることはわかっているのだが、「牙突!」と叫んでほしかったな~!