観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

ワンダーウーマン(2017)

ちょっと前に「ワンダーウーマン1984」を先に観てしまい、「あ~、先にこっちを見ておけばよかった」と後悔していたので、時間を見つけて視聴。

約100年前。大神ゼウスにより創造された女戦士のアマゾン一族は外界とのかかわりを嫌い、結界を張ったセミスキラ島で暮らしながら、互いに競い合い、戦士としての腕を磨いていた。
ダイアナはその中で、女王ヒッポリタの娘として成長していった。女王はダイアナに戦士になってほしくはなかったが、ダイアナ本人の強い希望で戦士としての修行を行い、非凡な才を見せるのだった。
ある日、結界の間隙を縫って、ドイツ軍の船がセミスキラ島沿岸までやってきた。そこから逃げてきたアメリカ軍のスパイ・スティーブはダイアナに助力を乞い、アマゾン族とドイツ軍は激しい戦闘に突入した。
大きな犠牲を出しながらも、ドイツ軍を配送させたダイアナ達。回復したスティーブから第一次世界大戦の話を聞き、ゼウスが懸念している軍神アレスの仕業に違いないと確信したダイアナは、自分の力で世界を救いたいと、母である女王に島の外へ出る許しを請うが、女王はそれを許そうとはしなかった。
ダイアナには軍神アレスを引き付けるパワーが生まれながらに備わっており、ダイアナがその力を開放すれば自ずからアレスを引き寄せることが女王にはわかっていた。しかし、ダイアナの堅い意思を見て取ると、「二度とこの島には戻れない」と言いながら、我が子を送り出すのであった。
イギリスに到着したダイアナは、スティーブの秘書という名目で軍に潜り込んだが、イギリスはドイツと停戦交渉を行おうとしていた。しかし、スティーブの得た情報によるとドイツでは天才科学者の手により強力な毒ガスが開発されており、それを使われれば一般市民を巻き込んだ甚大な被害が懸念された。
ティーブは軍には内密に私兵を集め、ドイツ軍の目論見を阻止しようと動き出し、ダイアナもそれに同行するのだった・・・

ダイアナ、ものすごく美人なので許されがちだが、最初から最後までわがまま言いっぱなし・・・
島では伝説の聖剣「ゴッドキラー」(すげぇ名前・・・)やヘスティアの縄、防御力抜群なコスチュームをこっそり持ち出すし、スティーブの言うことを全然聞かずに軍議に口を出すし、戦闘ではもちろんやりたい放題。
でもなぁ。きれいだからなぁ。仕方ないよなぁ。
最初「アレスアレス!」とダイアナがまるで信じて疑わないので、これってエアーアレス(空想上の産物)なんじゃね?と思ってしまうのだが、それはもちろん制作側のミスディレクションで、アレスはちゃんと存在する。ただ、結構最後まで分かりづらい感じはした。
やはりスーパーヒーローものなので、体を張ったアクション的戦闘になるのは必然なのだが、見せ場を盛り上げるためには相手もそれなりに強くないといけないわけで、なるほどアレスがいないと成立しないストーリーなのは納得。
しかし、戦争をやっている最中に一介の尉官が私兵を集めて敵国と戦闘行為を行うというのは大丈夫なんだろうか?国際法違反とかにならないのだろうか。その辺の説明はもうちょっとしてほしかった。

そしてラストでは、なるほどそういうことであったか。これが「1984」につながっていくのね。あ~、やっぱりこっち先に観たかったな~。
最終的にはダイアナは現代アメリカ文明にすっかりなじんで、博物館で働きながら優雅な都会生活を満喫している。適応力高いなぁ。「私は自然の中じゃないと」とか言いながら森の中で暮らす、とかではないんだな。
街なかの諸悪と戦うスーパーヒロイン誕生の逸話なので、そういう世捨て人ではイメージが食い違うのだろう。