観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022)

アマプラで観た。ネタバレ注意。

彼氏とのデートもお預けにして、ブラックな広告代理店で土日も深夜まで働く吉川。仕事がさばききれず、多くの部員がオフィスに泊まって迎えた月曜日の朝、窓ガラスに「バン!」と大きな音を立てて飛んできたハトがぶつかった。
その音で目が覚めた一同。出勤してくる部長。
仕事を開始しようとした吉川に、後輩の遠藤・村田から、「ぼくたち、同じ一週間を繰り返しています・・・」と言われる。
しかし、忙しいし意味わからんし、と吉川はスルー。
遠藤と村田は根気強く吉川に話しかける。手で作ったハトのマークを示し、机の上にバンと叩きつけて、「これで思い出して」と。
目まぐるしく過ぎる一週間ののち、とある月曜日の朝、吉川はハトが窓ガラスにぶつかった衝撃をきっかけに記憶が戻る。タイムループしている!
やっと後輩たちの言っていた意味を理解した吉川は、改めて二人と話す。
遠藤と村田曰く、この出来事は、部長がしている緑の石のブレスレットが原因であり、それを部長自身に破壊させない限り、このループからは逃れられない。
しかし部長にそれを直接言っても聞く耳は持たないだろう、ということで、吉川→森山→平→部長とそれぞれの上司にタイムループを認識させて、最終的には部長にブレスレットを壊させるという作戦を実行する・・・

おじさん世代はみな「涼宮ハルヒの憂鬱」を思い出し、「エンドレスエイトをオンタイムで観るのはきつかったなぁ」と回顧する。
当然作り手もインスパイアされていると思われるが、作中では「ハッピーデスデイとかオールユーニードイズキルみたいな?」と言わせ、ハルヒには触れないという心憎い演出である(見落としただけで触れてたらごめんなさい)。
主人公の吉川はやり手のプランナーで、憧れの広告マンがいる会社から転職の誘いを受けているほどである。しかし勝ち気で一本気な性格が災いし、仕事がうまく回らなかったり恋人とすれ違ったりしている。
このループを何度も何度も繰り返す中で、吉川たちがさまざまなスキルを獲得していって仕事が円滑に進んだり、スピードアップしていくのが気持ちよい。
何度も繰り返してやっていれば当り前じゃね?と思わなくもないのだが、有無を言わせぬ爽快なアウトプットの向上が素晴らしくて、思わず感嘆してしまう。
一人ずつタイムループに気づかせるための労力が甚大なのだが、まあ日常生活の中で「今、タイムループしています」と同僚から言われてすぐ信じる人は誰もいないと思うので、それをいかに気づかせるか、というところに工夫があって面白い。
また、不器用だった吉川が一つずつ学んでいき、大切なものに気が付いたり、それを大事にしようと行動に移す様も共感できる。
最後のオチというか部長の真実に向かって物語が加速していく様は圧巻。
テンポがよく、最初から最後まで飽きさせないストーリー展開がとてもよかった。いい映画だった。