観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

シンドバッド 7回目の航海(1958)

子供の頃、土曜の昼下がりのテレ東でやっていたのを何度も観た。本当に面白かった・・・
いつの間にかPrime Videoにあったのでありがたく拝見した。

冒険の途中でとある島にたどり着いたシンドバッド船長とその一行。そこで知り合った魔術師ソクラは島に生息している狂暴な一つ目の巨人サイクロプスから魔法のランプを奪おうとしていたが返り討ちにあい、皆這う這うの体で逃げ帰る。
シンドバッドと一緒に都へたどり着いたソクラは謎の島へ連れ帰ってくれとシンドバッドに申し入れるが、シンドバッドは危険な島へ行くことはできないと拒否。するとソクラはシンドバッドのフィアンセであるパリサ姫を小さな姿に変えてしまう。
姫を元に戻すには、あの島に住む巨大鳥・ロク鳥の卵の殻が必要というソクラを謎の島へ連れていくシンドバッド。しかし急募した乗組員は札付きのワルばかりで反乱を企んだり、邪悪なソクラは隙あらばランプを奪おうとするのだった・・・

今見ても素晴らしい特撮で、可動骨格を仕込んだ人形を一コマずつ動かすダイナメーションという技術とのこと。巨人サイクロプスロック鳥にドラゴン、そして最後の骸骨戦士との剣戟など、1958年の当時どうやってこれを撮影したのか、驚嘆するしかない。
最近になるまでこの映画や「タイタンの戦い」を製作したのが特撮の名匠レイ・ハリーハウゼンであったとは知らなかったのだが、これだけクオリティの高い映画を50年代に撮っていたらそりゃレジェンドだよなぁ。
なんで今見ても新鮮で楽しくて感心してしまうのか、不思議で仕方がない。ストーリーも演技も特撮も一切の妥協がないというか、やれることを120%やりつくしている感がよい。そして人形たちの躍動感がとにかくすごい。ただうごいているだけではなく、魂も一緒に練り込まれていることに感動するのであろう。