SF

スカイラーク3号(1930 エドワード・エルマー・スミス)

E・E・スミスの「宇宙のスカイラーク」シリーズ第2弾。 前作でスカイラーク2号を駆り、オスノーム国と友好な交流を行うことができたシートン一行。地球に帰ってからしばらくすると、オスノームのデュナーク皇太子とシタール皇太妃が宇宙船でやってきた。…

宇宙のスカイラーク(1928 エドワード・エルマー・スミス)

今から100年近く前に発表された、レンズマンシリーズの作者のもう一つのSFシリーズ小説。 アメリカの研究所で働く物理化学者リチャード・シートンは、自分の研究室で、プラチナを生成したあとの残滓に含まれていた金属を分離する作業を行っていたが、突然…

SF西遊記スタージンガー(1978)

70年代に放映されていたアニメ。 銀河系の中心にあるギャラクシーエナジーが弱まったことで、宇宙は混乱していた。本来はおとなしいはずの宇宙生物もモンスター化し、各地で被害が勃発。これを収めるには、地球のオーロラ姫の力が必要だったが、銀河の中心…

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年)

リメイク版の第2作目。 ネタバレ注意! 派手にバラすので未見の方はお引き取りください。 宇宙艦隊司令官だったジョン・ハリソンことカーンは、仲間とともに裏切られた憎しみから宇宙艦隊に復讐を誓い、テロ事件を起こし、カークの恩人であるパイク提督が命…

スター・トレック(2009)

「宇宙大作戦」として知られるアメリカの一大コンテンツのリメイク映画。宇宙船の乗組員で、800人の命を救った英雄を父に持つジム・カーク。地球・アメリカの農村で気ままな生活を送っていたが、父の同僚だったパイク大佐に見初められ、宇宙艦隊アカデミーへ…

オーラの王者<クラスター・サーガ③> ピアズ・アンソニイ 1978

クラスター・サーガの最終巻。 今回の主人公は、一巻でフリントを狙う暗殺者であり、最終的には結ばれた斜線人の末裔。彼は時代を通して銀河最高の236という高いオーラの持ち主で、それを生かした職業から「癒し手ヘラルド」とも呼ばれている。前作「タロ…

タローの乙女<クラスター・サーガ②> ピアズ・アンソニイ

クラスター・サーガの第二巻。おもいきりネタバレです。 前作「キルリアンの戦士」のエピローグで、フリントとアンドロメダの刺客は、体中が楽器となっていて音楽により会話をするミンタカ人に転移し、そこで子供を産んでおり、そこから千年後、再びアンドロ…

キルリアンの戦士<クラスター・サーガ①> ピアズ・アンソニイ 1977

「魔法の国ザンス」シリーズで有名なピアズ・アンソニイのSFシリーズ。全三部作の第1巻。 時は24世紀。天の川銀河ソル星圏に、中心部のナイフ星圏からオーラ転移による使者が訪れる。アンドロメダ銀河の星圏が、天の川銀河のエネルギーを全て自分たちの…

グイン・サーガ(1979 栗本薫)

日本で初めて書かれた本格ファンタジーにして日本最長の連続小説。作者の栗本薫が書いた分だけで130巻あり、彼女が膵臓がんで惜しまれつつ世を去った後も、別の作家によって書き続けられている。 新興国モンゴール軍の奇襲により陥落したパロ王国。パロの真…

銀河英雄伝説(1982 田中芳樹)

日本SF界では知らぬ者のいない大ヒット作。 数百年先の未来、銀河中に版図を広げた人類は、ゴールデンバウム王朝による銀河帝国によって支配されていたが、それをよしとしない共和主義者たちは帝国領を脱出し、その支配の及んでいない宙域に「自由惑星同盟…

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(1995)(2.0は2008)

説明の必要もない、日本アニメ屈指の傑作。だいぶ前から何回も見ているが、たまたまテレビでCGを中心にリニューアルされた「2.0」を見たので懐かしく記念書き込み。 そう遠くない近未来。科学の発達により、サイボーグ技術が進化発展し、脳さえあれば他の…

トリガーマン!I(1987 火浦功)

まだ今のようにラノベが一般的ではない時代、「ライトSF」というジャンルが1980年代の日本の世の中にはあった。その中でも印象深い二人が、火浦功と岬兄悟である。岬兄悟の本は手元にないし、今どき図書館にもないので、残念ながら取り上げることができな…

渦動破壊者(1960 エドワード・エルマー・スミス レンズマンシリーズ)

レンズマンシリーズ第7弾だが、主人公はレンズマンではなく、外伝のさらに外伝的な扱い。この時代でも原子力エネルギーは主要な発電力として使用されていたが、突如制御不能となり、破壊できないエネルギー過流として新たな公害化していた「原子渦動」。こ…

三惑星連合(1934 エドワード・エルマー・スミス レンズマンシリーズ)

レンズマンシリーズ第六弾。 といっても書かれたのは本編第一弾の「銀河パトロール隊」より前で、レンズマンシリーズの元となる前日単の中編が「三惑星連合」であり、それ以外にアリシアとエッドールの邂逅の話、そしてキニスンの血筋とマクドゥガルの血筋が…

ファースト・レンズマン(1950 エドワード・エルマー・スミス レンズマン・シリーズ)

レンズマンシリーズの外伝的な作品の一つで、レンズマン誕生秘話的な話。 地球人類は原子力による第三次世界大戦で消耗・疲弊した後、残った国々により復興を成し遂げていた。その後、他惑星人たちとの邂逅を果たし太陽系文化圏が形成された。しかし、知的生…

バブリング創世記(1982 筒井康隆)

本を読む人であれば、10代のころあたりに必ずと言っていいほど通り過ぎる作家だったが、最近はどうなのだろうか。もう古典扱いなのかな? 筒井康隆はカテゴリーこそ日本SF御三家とも言われSF界の重鎮と目されているが、その作品はあまりSFの風味は濃く…

ゼイラム2(1994)

以前ここで取り上げた「ゼイラム」の続編。 賞金稼ぎのイリアは、盗賊に盗まれた骨董品のカマライトを奪還する依頼を受け、相棒の人工知能ボブおよび同業者のフジクロと再び地球を訪れていた。あっという間に任務を完了したイリアだが、それとは別にもう一つ…

銀河鉄道999(1977)

これもコミックとアニメ両方好きだったので、どちらもなんとなく取り上げる。 ずっと遠い未来の世界。宇宙の星々が「銀河鉄道」という宇宙空間を走る鉄道で結ばれ、人類はその版図を広げていた。地球で母と暮らす少年・星野鉄郎は、機械伯爵たちに母を狙われ…

さよならジュピター(1984)(総監督・脚本・ノベライズ:小松左京)

いつもここで取り上げる際は本か映画か区別しているが、本作は両者が密接に絡み合っているので一緒に取り上げる。実際には映画の企画が先にあり、ノベライズしたのが小説版となる。 西暦2125年、エネルギー問題の解決のため、木星太陽化計画が進められていた…

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988)

もう四半世紀近くたつのに、いまだ色あせない傑作。 宇宙世紀0093年。一年戦争終結から13年が経過していたが、その後の戦争・グリプス戦役から消息不明だったシャア・アズナブル=キャスバル・レム・ダイクンが、いまだに地球を汚染し続ける地球連邦へ反旗を…

機動警察パトレイバー the Movie(1989)

先日はコミックを紹介したが、こちらは劇場版のオリジナルストーリーアニメ。最初に行っておく。相当ネタバレします・・・ほぼほぼネタバレなので、もう隠すのやめた。自己判断でお願いします。 オープニングでいきなり東京湾の「箱舟」から、にやりと笑いな…

機動警察パトレイバー(コミック)(1988)ゆうきまさみ

80年代から90年代にかけて、OVA・漫画・アニメ・映画など様々なメディアでリリースされるメディアミックスの先駆けとして知られるコンテンツ。ここではまずコミック版について取り上げる。もともとはゆうきまさみをはじめとするクリエイター(というかオタク…

狼のレクイエム 第二部(1974)(ウルフガイシリーズ)平井和正

「狼の紋章」「狼の怨歌」「狼のレクイエム 第一部」から続く第四弾。内調のエージェントとして暗躍する西城恵と沢恵子、インディアンのチーフスン。彼らはドランケの後釜となるCIA極東センターの新センター長であるハンター宅を襲い、不死鳥作戦についての…

狼のレクイエム 第一部(1982)(ウルフガイシリーズ)平井和正

ウルフガイシリーズの「狼の紋章」「狼の怨歌」に続く第三弾。 犬神明の血清を打ったCIAのエージェント・西城恵は、CIAが不死鳥計画という有色人種絶滅計画を狼人間の特性を利用して実施しようとしていることを知り、CIAと決別し、内閣情報操作室へ…

レンズの子供たち(レンズの子ら)(1947 エドワード・エルマー・スミス レンズマンシリーズ)

中学生の頃に読んだ創元推理文庫版では「レンズの子ら」だったが、その後の改訳版では「レンズの子供たち」に改名されていた。 キムとクリスが結婚して20年が過ぎた。彼らは一男四女の子供たちに恵まれ、キムはランドマーク星雲の調整官として責任ある仕事に…

第二段階レンズマン(1941 エドワード・エルマー・スミス レンズマンシリーズ)

レンズマンシリーズ第三弾にして、キムボール・キニスンが主体となるボスコニア戦争最後の戦い。タイトルは「第二段階レンズマン」なのだが、実際のキムは「銀河パトロール隊」の作中で第二段階やグレーレンズマンになっており、それぞれタイトルだけ後追い…

狼の怨歌(1972 平井和正)

「狼の紋章」に続く、ウルフガイシリーズ第二弾。 前作で羽黒獰と死闘を繰り広げた狼人間・犬神明(いぬがみあきら)。彼はとある病院に収容されていた。その病院の院長は彼の持つ狼人間の特異性に気づいており、様々な人体実験を行い、その不死身性を検証し…

幼年期の終わり(1952 アーサー・C・クラーク)

SF御三家の一人、アーサー・C・クラークの代表作のうちのひとつ。 地球にやってきた異星人の宇宙船が世界中の主要都市の上に停泊して、何十年もの間、巧みな地球管理を行っていく。それは人類にとってプラスと思えることばかりだったが、そのため人類はま…

劇場版 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編(1982)

いよいよガンダム劇場版も第三作。大詰めである。 ジャブローから宇宙(そら)に上がったホワイトベースがテキサスコロニーやサイド6に寄りつつ、ジオンの要塞ソロモン、そして最終決戦地ア・バオア・クーでのジオンと地球連邦の総力戦を描く。 この時代で…

劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(1981)

劇場版 機動戦士ガンダムの第二作。 ランバ・ラルとの戦いの後、マチルダ中尉との出会いと別れ、リュウ・ホセイの死、ジャブローの戦いを描く。例によってあらすじは省略する。前一作でガンダム全体に関する感想も書いたので、ここでは第二作のストーリーに…