観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

SF

三体 | Netflix(2024)

やっと観ることが叶ったNetflix版三体。全8話。 科学者たちの不可解な死や自殺が相次いで発生。これらの関連を調べていた政府の調査員ダーシーは、これらに葉文潔という老齢の元科学者と、オックスフォード出身の仲間たち「オックスフォードファイブ」(オー…

プロジェクト・ヘイル・メアリー(2021 アンディ・ウィアー)

「火星の人」のアンディ・ウィアーのSF小説三作目。がっつりネタバレしているので未読の方はご注意を。 主人公は宇宙船の中で目覚める。しかし自分が何者なのか、どうして宇宙船の中にいるのか、記憶がない。傍らには二体の死体があり、死亡してから何年か…

オデッセイ(2015)

アンディー・ウィアーの「火星の人」の映像化。だいぶ前にプライムビデオで観ることができたのに見逃しており、その後有料になってしまい臍を噛んだが、ちょっと前からまたプライムに入ったのでありがたく拝見。 NASAの火星ミッションをこなすため、チームの…

三体(テンセント版ドラマ 2023)

いわゆるテンセント版と呼ばれている中国のドラマ。Huluで視聴。ネタバレ注意。 おおよそのストーリーはほぼほぼ小説版に準拠しているため、あらすじは以前書いた下記の小説版感想を参照のこと。 三体の魅力の一つに、話の筋や人々の感情・思想・考え方が中…

三体III 死神永生 下(2010 劉慈欣)

※三体III 死神永生 上(2010 劉慈欣) - 観たり読んだり備忘録 を先に読んでこちらへ来てください。ネタバレ最注意! 地球側ではその解読に成功し、地球が生存するには3つの方法があることを知る。「掩体計画」は、木星などの陰に宇宙ステーションを建造す…

三体III 死神永生 上(2010 劉慈欣)

三体三部作の第三部。あらすじがすべてネタバレなのでご注意を。 また、興に乗って書いていたら長すぎて「HatenaBlog」に受け入れてもらえなかった。何か技があるのかもしれないがよくわからないので、上巻と下巻に分けて投稿する。こちらは上巻。下巻は以下…

三体II 黒暗森林(2008 劉慈欣)

三体三部作の二作目。盛大なネタバレに注意。 前作で地球三体組織は大きな打撃を加えられ、リーダーの葉文潔は逮捕された。葉文潔は逮捕される前、娘の同級生である羅輯に、宇宙社会学の概念と、猜疑連鎖・技術爆発というキーワードをヒントとして伝えた。地…

三体(2008 劉慈欣)

中国のSF作家・劉慈欣(リウ・ツーシン)の「三体」三部作の一作目。ネタバレいっぱいするので注意。かねがねすごいという噂は聞いていたが、ドラマ化が日本でもリリースされるという話を聞いて、これは読まねばなるまいと思ったのが昨年末。ちょうどBLACK…

牙狼〈GARO〉-GOLDSTORM- 翔(2014)

封切当時、映画館に見に行ったのかレンタルで借りたのか忘れたが、すぐ見た記憶がある。年始にまたテレビでやっていたので、もう10年ぶりに懐かしく視聴。ネタバレ御免。 黄金騎士GARO<牙狼>のシリーズはいくつかあるが、メインストリームの冴島綱牙ではな…

プロメテウス(2012)

リドリー・スコット監督作品で、「エイリアン」の前日譚として企画された作品。ネタバレありなので注意。 遥か昔の地球。人型でありながら人間ではない何かが黒い液体を飲み、巨大な滝つぼに身を投じながら体を霧消させ、DNAをこの地に拡散させていった。 時…

ANIARA アニアーラ(2019)

アマプラのおすすめにひょこっと出てきたので、何の気なしに観始めたのだが、半分くらいを観終わる頃に「あれ?これはちょっと簡単な作品ではないぞ」と感じ出し、評価が星2個台と相当辛い点数がついていることにやっと気がついた。ひょえ~。でも頑張って…

シン・仮面ライダー(2023)

庵野秀明監督の劇場版を観てきた。 物語は唐突に始まる。山中の峠道で、タンデム(二人乗り)のオートバイがトラック2台に猛スピードで終われている。運転しているのは本郷猛、後ろに乗っているのは緑川ルリ子。彼らはショッカーの構成員だったが、それを裏…

ペリフェラル ~接続された未来~(2022)

AMAZON ORIGINALの連続ドラマ。若い頃に読んでいたサイバーパンクのSF作家、ウイリアム・ギブスンが2014年と比較的最近に書いた短編が原作と聞いて興味が引かれ、観てみた。第一シーズンと思われる8話までを観終わったので書く。ネタバレあり。 今よりもも…

ワンダーウーマン 1984(2020)

予備知識なしにアマプラで見てしまったが、全部観た後にこれが第二作目だということを知った・・・やっぱりこういうのはフラッと観ちゃうと損することが多いな~。 1984年アメリカ。主人公:ワンダーウーマンことダイアナ・プリンスは、その知性を生かしてス…

テネット(2020)

何の気なしにアマプラで見始めたのだが、今まで観た中で一番難解というか、知恵が必要な映画だった・・・ ウクライナ・キーウの劇場でテロ事件が発生。主人公はウクライナ警察に偽装した形で潜入したCIAのエージェントで、重要人物の救出と重要品の奪取を…

仮面ライダーギーツ×リバイス movieバトルロワイヤル(2022)

もちろん子供が見る前提のコンテンツであり映画なので、普段は劇場版仮面ライダーは観に行かないのだが、今回ばかりはどうしても観たくて、娘をダシに使い映画館へ足を運んだ。 映画は前半が仮面ライダーリバイスのパート。全ての戦いが終わり、温泉旅行に出…

シン・ウルトラマン(2022)

言わずと知れた庵野秀明監督作品。アマプラで観た。ネタバレ注意。 なぜか日本にしか現れない未知の生物「禍威獣」(かいじゅう)。通常の戦争兵器は彼らには聞かず、対応に苦慮した日本政府は、それぞれの道の専門家たちを集め、禍特対(カトクタイ)を設立…

仮面ライダーBLACK SUN(2022)

AMAZONオリジナルドラマ。全10話。ネタバレ注意。 時は2022年。この世界では半世紀前に怪人-KAIJIN-が誕生し、人間と共存しつつも、摩擦や軋轢が絶えず、緊張が緩和しきれずにいた。街中では怪人排斥を叫ぶデモが行われ、国連では少女が怪人の差別撤廃…

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021)

やっとここまで視聴が追いついた・・・スパイダーマンシリーズ最新作。ネタバレ全開につき注意。 ミステリオの嘘告発により、正体を明かされたばかりかあらぬ嫌疑までかけられたピーター。その影響はMJやネッドにも及び、MITへの入学も不合格とされてし…

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022)

アマプラで無料になったので観た。 ジャブローの激戦を経た後、地球連邦軍はジオンの地球本拠地であるオデッサを叩くための反攻を開始した。ホワイトベースは補給を受けるためにベルファストへ赴くが、そこで通称「帰らずの島」と呼ばれる無人島の残置諜者相…

横浜駅SF(2016 柞刈湯葉)

WEB小説サイト「カクヨム」のコンテストでSF部門大賞を受賞し、カドカワBOOKSで書籍化。日本SF対象候補にもなり、話題にもなったので存在は知っていたが、当時はあまりピンとこず、今になって読みたくなって読んだ。 冬戦争と呼ばれる世界大戦から200年…

アメイジング・スパイダーマン2(2014)

アンドリュー・ガーフィールド主演版の2作目。 ピーターは恋人グウェンとの日常を満喫しつつ、スパイダーマンとしての活動を続けていた。彼の脳裏にあるのはグウェンの父親からの願いである指示でもある「グウェンに近づくな」。スパイダーマンには今後強大…

アメイジング・スパイダーマン(2012)

なんとなくアマプラを眺めていたところ、スパイダーマンがいろいろ見放題対象になっているのに気がついたのだが、これまでそんなにきっちり興味を持って観たことがなく、記憶も朧気であることが判明。少しだけ調べたところ、・サム・ライミ版初期3部作 全部…

ムーンフォール(2022)

アマプラでガンガン宣伝をやっていたのでそれにつられてつい観てしまった。 宇宙ステーションで船外活動を行っていた3人の宇宙飛行士は謎の飛行物体に襲われた。マーカスは死亡、ファウラーは意識を失った中、必死にファウラーを救出したハーパーは宇宙船を…

スキャナーズ(1971)

デヴィッド・クローネンバーグ監督作品ということで、ご高名だけはかねがね伺っていたものの縁がなかった。たまたまAmazonで見かけて観た。 気の弱そうな青年、キャメロン・ベイルがショッピングセンターの中にあるフードコートで、他の客が残した食べ物を漁…

ソニック・ザ・ムービー (2020)

最初は娘に見せるために観始めたのだが、最後は親が熱心に観てしまった。 ソニックは別の異世界の自然豊かな惑星で生まれたしゃべるハリネズミだが、大いなる力を持つが故に狙われ、地球へ逃げてきた。しかしここでも目立つことをするわけにはいかず、一人ぼ…

オブリビオン(2013)

「オール・ユー・ニード・イズ・キル」をアマプラで見ていたら関連映画としてあがってきたのでついでに観た。しかしトム・クルーズはなにげにSF映画の出演が多いな~。 西暦2070年代。異星人スカヴからの侵略を食い止めたものの、核の使用によって荒廃して…

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014)

トム・クルーズ主演のSF映画。原作が日本のライトノベルということで、映画封切時にバンバンCMが流れており、ちょっと話題になっていた。 「ギタイ」と呼ばれる謎のエイリアンに地球が侵略されている近未来。防衛軍の報道官であるウイリアム・ケイジ少佐…

火星の人(2014 アンディ・ウィアー)

2035年の近未来。火星探査に赴いたNASAの一行。メンバーの一人である、宇宙飛行士:マーク・ワトニーは予測できないような突風を受け、パラボラの一部が腹部に刺さり吹き飛ばされた。彼を探すも見つからず、生体反応も見受けられなかったことから、残るメン…

デューン 砂の惑星〔新訳版〕(原作1965年 新訳版2016年)

旧訳は中学生の頃に読んだが、新訳は読んでいなかった。今回の映画新作封切りに伴い、装丁が一新されKindleでお目見えしたので買って読んだ。時系列としてはデイビッド・リンチの映画→旧訳→長尺版→ドラマ版→新作映画→本作ということになる。 あらすじはもう…