観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

仮面ライダー龍騎20周年記念同窓会トークイベント

本当にイベントにはぜひ行きたかったのだが全くチケットが取れず。
あとで聞いたら3分で完売したとな。そりゃそうだよなぁ。
先日開始された配信を早速視聴。
胸が、胸が熱すぎる。何度泣きそうになったことか。歳をとると涙腺が緩んで仕方がないのだが、それを差し引いたとしても感慨深すぎて感情失禁に陥りそうになることがしばしばであった。

ただ好きなだけで、マニアやオタクと名乗るのはおこがましくてはばかられるのだが、平成第一期のライダーが好きである。
その中でも三作目である「仮面ライダー龍騎」は非常に特殊で、13人のライダーが殺し合い、最後の一人になるまで戦い続けるという、「正義の味方」「勧善懲悪」のアンチテーゼにもほどがある設定。
※詳しくは以前下記に書いたのでよろしければご参照ください。
仮面ライダー龍騎(2002) - 観たり読んだり備忘録

当時の風潮として、一作目「クウガ」、二作目「アギト」及び同時期に放映されていたスーパー戦隊の「イケメンヒーロー」ブームがあり、それならイケメンを13人出せばいいんでないか、という「流れ」に乗っかっちゃった分はあるにせよ、それでもストーリーに大きな破綻をきたすことなくこれだけ大人数の(実際には13人というカウントはちと異なるのだが)ライダーを取りまわして、テレビシリーズ、劇場版、テレビスペシャルという3つのコンテンツを成立させた偉業がこうして後世に語り継がれているわけである。

そして、今回20周年の節目で、これだけの人数の役者さんが集まって、当時の様子を熱く楽しく真剣に語ってくれる、こんな企画は今までありそうでなかった。
よくあるのは3人から5人くらいのキャストが、ブルーレイ発売記念の特典映像や、リバイバル劇場版のYoutube配信などで、インタビュアーに促されたりしながら数十分お話しするパターンだが、お客さんを何百人も入れたシアターGロッソで、キャストが横一列にずらっと10人並んで3時間近くひたすら愛のこもったトークをしてくれるというシチュエーションはなかなかなく、ご褒美以外の何物でもない。
また、ここ数年龍騎が新作で登場するシーンが多く(ジオウのテレビ版とRIDER TIME、先日の劇場版ギーツvsリバイス、配信限定の仮面ライダーアウトサイダーズなど)、龍騎:須賀貴匡さん・ナイト:松田悟志さん・王蛇:萩野さんのメディアやSNSへの露出が多かったこともあり、このお三方の安定したトーク取り回しスキルが場を大いに盛り上げていた。
特に萩野さんは、昔からこうなのか最近こうなったのかは存じ上げないが、お茶目でかわいい面白おじさまキャラが定着しており、常に笑いを振りまいていたのが印象的だった。

当時のエピソードもとても興味深く面白いのだが、それ以上にそれぞれのキャストが20年の間、なんらかの形で人生を歩み続けて今日に至り、それを背負ってこのイベントに参加しているのに胸が熱くなる。自分自身がおっさんとして、まあそんな大した内容ではないにせよそれなりに人生経験を経てきたこともあって、それを投影して観てしまうので余計に泣けてしまう構図である。
本イベントは、そもそもはライア:高野八誠さんが「何かできないかな」と言い出したのが発端とのことだが、思いついていただき本当にありがとうございます。
もちろんそれを支援した松田さんや、鈴村さんをはじめとするスタッフの方々にも御礼申し上げたい。
本当に観られてよかった。次は30周年?という声もあったが、せめて25周年くらいでまたやってほしいな~!
www.kamen-rider-official.com