スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年)

リメイク版の第2作目。

ネタバレ注意! 派手にバラすので未見の方はお引き取りください。

宇宙艦隊司令官だったジョン・ハリソンことカーンは、仲間とともに裏切られた憎しみから宇宙艦隊に復讐を誓い、テロ事件を起こし、カークの恩人であるパイク提督が命を落とす。
彼が逃げた先は、最近緊張状態が続き一触即発の状態にあるクリンゴン帝国の本星クロノスだったが、マーカス提督から彼を抹殺するよう指令を受けカークとスポックはエンタープライズ号でこれを追い、しかし指令には従わず生きて連れ帰ろうとする。クリンゴン軍と衝突し、あわや星間戦争となりかけたところを辛くも脱出する。
帰りのエンタープライズ号で、カークはカーンから、自分と部下が300年前に遺伝子操作を受けて誕生した優性人類であり、人類が圧倒されることを危惧したマーカスから狙われていることを聞かされる。
まさにその時、新型戦闘艦ヴェンジェンスに乗ってカークの前にマーカス提督が現れ、エンタープライズ号及び乗組員ごと、カーンとその部下72名を抹殺しようと襲ってくる。
カークはカーンと共闘しヴェンジェンスに乗り込むが、そこで本性を現したカーンがマーカスを殺害、カークを人質に取り、スポックへ光子魚雷の中に入れられ冷凍睡眠状態にある部下の引き渡しを要求する。
スポックは一計を案じ、中にいた部下たちを睡眠カプセルへ移し、疑似生命反応と爆弾を光子魚雷の中に仕込んでテレポート装置で引き渡し、代わりにカークを転送させて救出する。
カーンはエンタープライズ号への攻撃を開始するが、スポックの仕掛けた光子魚雷がヴェンジェンスの中で爆発し、地球へ墜落する。
エンタープライズ号はメインコアの調節がずれてしまったことでパワー不足に陥り、一緒に地球へ墜落するが、カークがメインコアへ侵入して手動で修正し、墜落を免れたものの、大量の放射能を浴びたカークは絶命する。
地球へ降り立ったカーンとスポックの壮絶なな死闘が繰り広げられ、カークはカーンの遺伝子の力で奇跡的に命を回復する・・・

ねえねえ、これって、カーン悪くなくね?
結局軍隊の都合か何かで遺伝子操作されて優性人類にさせられてしまった人たちが迫害され、自分たちが生き残るために自分を抹殺しようとする人たちに攻撃したっていう話にしか聞こえないのだが・・・
一番悪いのはマーカス提督であり、カーンは悪くない。しかしストーリーの都合上、カーンは非常に残虐で人殺しを厭わないと未来のスポックに証言されてしまっており、メインの登場人物たちも何のためらいもなくカーンと戦っている。
さすがに殺害してしまうのはまずかろうということでまた冷凍睡眠させられてしまうのだが、ほんとカーンがかわいそうでかわいそうで・・・

あと、無駄な肉体アクションが多すぎ。あんたら未来の宇宙艦隊だろうに、なんでそんな最初から最後まで殴り合いしてるの?もうちょっと有効な武器なりなんなりあるでしょうに。
カーンの優性人類ぶりと残虐性を示すために拳で語らせているわけだが、もう少し知能が優秀的な何かを見せてほしかったなぁ。対話によるディベートで自分たちを認めさせるとか。何しろ優性なんだから、その辺やりようはあったと思うのだが、やはりスラン(大昔のSFに出てきた超能力を持つ人たち)は迫害される運命にあるのであろうか・・・
今回のカークはあまり破天荒なことはせず(放射能駄々洩れの中に飛び込んでいって炉心的なものを蹴飛ばして直し、放射能まみれで帰ってきて「俺は怖いよ・・・」と行って死んでいくというあたりは破天荒以外の何物でもないが、そこ以外は)、職務と自分の良心に忠実であろうとする様は好感が持てるのだが、いかんせんカーン役のベネディクト・カンバーバッチのキャラが濃すぎて他のメンバー全員色褪せちゃってるんだよなぁ・・・やっぱりカンバーバッチすげぇ。
そしてカーンとカークの語感が似すぎていてつらい。どっちがどっちだかわからなくなるんじゃぁ~!

  

スター・トレック イントゥ・ダークネス (字幕版)

スター・トレック イントゥ・ダークネス (字幕版)

  • 発売日: 2013/12/18
  • メディア: Prime Video