梁山泊で民のために戦う英雄たちと、悪徳大臣との戦い。
中国の古典が原作とのことだが、読んだことはない。
この映画も放映当時はやたらとCMやりまくっていたのを覚えているが、劇場では見ていない。
正直ストーリーはグダグダで、いたずらに登場人物たちが右往左往しているようにしか見えない。
しかし、この映画の最大の特色として、「英雄たち」は実際の武術家(武術が得意な俳優たち?)で構成されており、アクションが半端なくすごい。
それぞれ得意としている拳法や武器が異なり、見所がちりばめられているのも魅力。
当時相当すごいカンフーブームだったこともあるが、それを差し引いたとしてもレベルの高い格闘技が展開されており、最初から最後まで迫力のある戦いのシーンの連続だった。
封切当時、今から考えると露骨な番宣だったが、中国武術大会と銘打ってキャストたちがトーナメント方式で戦うというテレビ番組が放映されていて、それは見た記憶がある。
突撃レポーターとして古舘伊知郎が中国から中継しており、主役のリー・リン・チェイの楽屋の前に押しかけ、「ミスターリーリンチェイ!ミスターリーリインチェイ!」と扉の外から厚かましく語りかけている様子を覚えている。
そのあと、トーナメントと言いながらも主役のリー・リン・チェイがしっかり勝つ台本通りの展開。
リー・リン・チェイは当時人気の高かった少林拳・北拳の使い手で、決勝戦で当たった相手が表裏をなす少林拳・南拳というのも熱い設定だったなぁ。
あの頃のカンフー映画は細かいことを考えずに楽しめるものが多くて、今でもつい観返してしまうものが多い。