観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

ゼイラム2(1994)

以前ここで取り上げた「ゼイラム」の続編。

賞金稼ぎのイリアは、盗賊に盗まれた骨董品のカマライトを奪還する依頼を受け、相棒の人工知能ボブおよび同業者のフジクロと再び地球を訪れていた。あっという間に任務を完了したイリアだが、それとは別にもう一つ、新型戦闘ロボットのテストの依頼を受けており、そのロボットを連れて任務にあたっていた。
フジクロはカマライトを手に入れるためにイリアを裏切り、イリアに盗賊が呼び寄せたバウンティハンターたちが襲い掛かる。しかし、戦闘ロボットはイリアの制止も聞かずに、バウンティハンターたちを皆殺しにしてしまう。
そのロボットにはあのゼイラムの別個体が内蔵されており、意識を奪われた状態でロボットして組み込まれていたのだった。バウンティハンターたちの血によって覚醒してしまったゼイラムが復活してしまった。
ゼイラムは異空間「ゾーン」を発生させ、イリア、フジクロ、そしてたまたま訪れていた地球人の鉄平を閉じ込めてしまう。
神谷によって修理されたボブのもと、鉄平、神谷、イリアは連絡を取り合いながら窮地を乗り越えようとする。再び3人(と人工知能ひとつ)は出会うことができるのか・・・

前作は監督・雨宮慶太の要素がモリモリと詰め込まれた、粗削りながらも全方位放射型の映画だったが、ある程度世界観の説明に時間が割かれていたきらいもあった。本作はそれらの説明は前作に譲り、純粋にストーリーを追うことに集中しているという点では、前作よりも観やすくなっている。
パワーアップしたゼイラムやイリア以外の星間文明の人たちなど、新しい要素もいっぱい入っていて飽きない。

もっとも、前作で一番圧倒されたのが、倒されたと思ったゼイラムがまた復活したり、別形態でまだ生きていたりと「まだ生きてるよヲイ!」というホラー映画にも通じる怖さだったのだが、今回はそういうのはあまりないので、同じ刺激を求めると、ちょっと違うと思うかも。
ラストではまた違ったハラハラが待っているので、がっかりすることはない。そして森山祐子のクールビューティさが一層際立っているので大変満足した一品であった。 

ゼイラム2

ゼイラム2

  • 発売日: 2016/05/20
  • メディア: Prime Video