観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

movicle 電動キックボードシェアサービス

流行りのものを取り上げてレビューするとか、珍しくブロガーっぽいことをしていて逆に気恥ずかしくなってくるが、そういうのは一般的なブロガーにお任せして、こちらでは感想メインに書いてみる。

たまたま機会があって使うことになった、電動キックボードを時間単位で借りることができるサービス。シェアサービスとなっているが、まだまだポート(電動キックボードが止めてある場所)が少ないので、ポートからポートへの移動はできず、実際は時間貸しレンタルとほぼイコールな感じ。
事前にスマホで専用アプリをインストールし、その中で個人情報及び免許証の画像を登録する必要があり、登録すると数分後に承認された旨メール連絡があった。
予約的なものはなくそのまま現地に向かうと、無人のポート=電動キックボードが置いてある野ざらしの場所があって、ちょうど2台置いてあった。妻と二人だったのでちょうどよかった。というか別の人が使っていたら諦めなければならなかったわけで、この規模では一般普及という感じではなく、まだまだ実証実験的な意味合いが強いサービスなのかも。この日は別用で休暇を取っており、平日の昼間だったことも幸いした。

キックボードの前面に籠がついていて、その中にヘルメットが入っており、ヘルメットにつながっている電源プラグみたいなものがキー代わりになっている様子。何もせずに引っこ抜いたらキックボードに備え付けの液晶ナビ画面に「プラグを抜かないでください」的なアラームが出たので慌てて元に戻す。
まずスマホで専用アプリから利用開始をチェックすると、GPSマップで今いる場所が特定され、「今~ポートにいます」的なメッセージが出る。そのあとに電動キックボードに備え付けのQRコードを読み取ると、どの電動キックボードを使い始めようとしているかアプリが読み取るという仕組み。
そのアプリの中で、1時間1000円を選択して利用開始のチェックをした後にヘルメットのプラグを抜くと、アラームは出ず利用開始できた。ナビがスマホで行われた利用開始チェックを即座に受信してアラームが出ないようになったわけだ。よくできてるな~。

なお、電動キックボードは道交法上は原付扱いなので、公道のみ走行可能で歩道走行不可、ヘルメット着用必須、原付免許必須、制限速度30km/hまで、二段階右折必須。本体にはライト、ウインカー、原付ナンバーがついており、原付要件を満たしている。原付に乗ったことがない人だと、最初はちょっと戸惑うかもしれない。
しかしこちとら高校卒業後から原付スクーターで走りまくり、スピード違反で何度警察へ献上金を差し出したかわからないくらい痛い目に会いまくっているので、その辺はストレスなく走ることができた。

アクセルは右に指でトリガーを引き絞る式のレバーがあり、指一本で加速。左右に自転車式のレバーがついており、前輪と後輪でブレーキがかかるようになっている。
加速も減速もスムーズで、急な衝撃で投げ出されるようなことはなく安全。
ウインカーはスクーターのように押し込んでキャンセルできるわけではなく、単純に真ん中に持ってこないと消えないのだが、スイッチがやたら小さいのでなかなか真ん中に持ってこれないのが難点。
また、電動キックボードに備え付けのナビにはずっと地図と現在位置が表示されているのだが、備え付けのサンシェードでは大きさが足りず、太陽が反射してほとんど見えなかったので、利用開始から何分経過したかを見るだけのモニターになっていたのはちょっと残念だった。
今回使った電動キックボードはモード1(1速)からモード3(3速)まであり、3速まで入れると45km/hくらいのスピードまで出せるが、30km/hまでしか出さないので2速で十分。トルクの違いもほとんど感じなかったので、速度以外でモードを使い分ける必要性はほぼなく、ずっと2速に入れっぱなしだった。
キックボードなので足を置くスペースは細く、足を前後にして更に縦に向けないと乗っていられない。動力によるジャイロ効果で何とかまっすぐな姿勢を保てるが、超低速になるとバランスを崩して倒れそうな危うさは感じた。ただ、そんな速度で乗ることはまずないので、普通に移動する分にはまず問題ない。
何年か前にセグウェイに乗ったことがあるが、あちらの方が安定感は断然高い。両足揃えて乗れるし。ただ、あれは相当かさばるので同列で比べてはいけないだろう。
立ったまま30km/hの速さで移動するのは最初相当違和感というか非現実感を感じたが、最初の3分くらいで慣れた。体で風を切る気持ちよさはバイク以上で非常に爽快。まあ、今日は天気が良くてむしろ暑かったからというのも大きく、雨や寒い日などは相当つらそうだが、まあそんな時には乗らなければよいだけの話であり、走るだけで純粋に楽しめるのは間違いない。
あと、当たり前だがものすごく注目を浴びる。逆の立場ならガン見してしまうので仕方がない。年配のご婦人同士が立ち話中に、赤信号で停止しているこちらをしげしげと眺め、「最近テレビでやってたアレね」と言っていたのが印象的だった。

時間ギリギリまで遊んで、問題なく返却。スマホで利用終了するだけなのでとても簡単。機会があったら是非楽しんでほしいサービスだった。ただ、同行者の最低一人が原付バイクの運転経験があるとよりスムーズかもしれない。

一台欲しくなってしまったが、だいたい10万円くらいとのこと。ドンキで4万くらいのも売っているらしいが、スピードは遅いしバッテリは持たないらしいので、公道を走るならいい奴を買った方がよいらしい。ちょっと遊ぶには高いかな。
でも一回の充電で45kmくらいは走るらしいので、自分のうちの近くで買い物に行ったりちょっとした用を足すには十分すぎる。駐輪場がいらないし、なんなら車に積んで持っていくこともできるので、いろいろと楽しく遊べそうではある。
ただ、まだまだ日本では目新しい乗り物だし、買い物に行ってチェーンを切られてパクられる未来も予見できる。その辺をうまいこと運用できれば、買ってもいいかもしれないな~。

 

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