観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

いのちの車窓から(2017 星野源)

ダ・ヴィンチで連載中のエッセイの書籍化。

これまで数冊の星野源エッセイを読んだ中で、一番今の星野源というか、スターになってからの星野源の様子が垣間見れた気がする。
もちろん元々の陰キャで卑屈で遠慮がちな性格も垣間見えるのだが、直接的には語られないにせよ、不屈の闘志とあくなき好奇心、そして一つのことをやり続ける執着心が発揮された結果としてアーティスト・俳優として成功された様子がわかる。
本作では特定の人物について語られていることが多いが、もちろんのことながらそれらの方々も、大泉洋笑福亭鶴瓶細野晴臣・吉田羊・ハマ-オカモト、そして新垣結衣等などの功をなされた有名人である。
彼らが如何にスターかではなく、等身大の人間としての魅力を語っており、非常に親しみが持てるものの、「ああ、源さんもスターと対等にお付き合いするスターになられたのですね」という「遠くへ行ってしまった感」も若干感じる。
でもこれだけ死に物狂いで努力して、病気を乗り越えてさらに頑張っているのだから、もちろんスターになってほしいし、成功してよかった。
個人的には、Twitterで裏垢を作って友達を作る話がよかった。
本エッセイ以外でも触れられているが、星野源は人が好きすぎが高じて人見知りを装っていたというくらいなので、本来こういうコミュニケーションは得意なのだろうなぁ。
正直、実社会でもこんなにうまく友達を作れたことがないので勉強になった。このエッセイの論点はそういう趣旨ではないのだろうけど・・・

そしてこの後に新垣結衣と結婚するという流れがすごすぎる・・・一介のおっさんが語っても仕方ない話なので野暮は言うまい。お幸せに!