観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者(2024)

テレビ放映で観た。

黄金騎士・ガロの称号を持つ男、道外流牙を、若い魔戒法師・コヨリが訪ねてきた。
彼女はクレアシティ付きの魔戒法師であり、ここにはホラーが初めて世に出た最古のゲート、「破滅ノ門」がある。
この門が再び開こうしており、助力を乞うてきたのだった。
クレアシティへやってきた流牙。「破滅ノ門」から漏れ出てくる邪気の中、ホラーと交戦するが、そこに「ハガネ」と呼ばれる鎧をまとう魔戒騎士・白羽創磨が現れ、ホラーを倒す。
「光斬騎士・ザンゴ」の称号を持つ創磨の父・ゴドウは「破滅ノ門」へ向かったまま行方不明となっており、創磨は父が必ず帰ることを頑なに信じ、街を管轄する魔戒法師・ムツギや、「ハガネ」をまとう「アゴラの三剣士」たちとの衝突も辞さず、騎士として強くなることだけを自分に課していた。
流牙はそんな創磨を叱咤しつつも暖かく見守る。
創磨や流牙たちは、街に出現するホラーを倒していくうちに、「破滅ノ門」に入るための情報を得て、門の中へ進んでいく・・・

正伝牙狼の第二弾、「牙狼-MAKAISENKI-」に出てきて大いにネットを沸かせた「モブ騎士の皆さん」。
牙狼の登場人物は、基本的には名前と鎧を継承していくカッコいい魔戒騎士なのだが、「MAKAISENKI」で初めて、名のない騎士もいっぱいいるのだという世界観が表現された。
あの時は「名のない騎士の鎧は雑な造りでかっこよくない」という印象が先に立ってしまったし、ボス戦でなぎ倒される光景しか見ることができなかった。
狼というよりはキツネか犬っぽかったんだよなぁ。あと、鎧自体に凹凸がほとんどなくて、ペラペラの鉄板な感じが否めなかったし。
本作は「モブ騎士(ハガネ)だってすごい」ということを改めて世に問う作品、という位置づけであろう。
本作で初めて登場する騎士は5人いるが、そのうち4人が「ハガネ」であり、同じ鎧を身に着けている。
「ハガネ」と言えどもかなりかっこよくなっており、それでいて量産型の体もちゃんと残されていて、よく考えられているなぁととても感心した。
こんな立派な鎧が量産できるなら、わざわざめんどくさそうな牙狼とか絶狼とかあんな鎧用意しなくてもいいよな、と少し思ってしまったが。
本作の登場人物たちはとにかくキレやすいというか、逆上したり立腹したりが多い。
「ハガネ」だから人物的にも名のある騎士より未熟、という設定なのだろうか。
1クール12話しかないので、いつも(24話)のようにじっくり話を育てられず、刺激的な話にするための措置とも思われるが、歴戦の勇士である流牙の完成度と差がありすぎて違和感があり、少々残念だった。
タイトルの「ハガネを継ぐ者」は、てっきり創磨が鎧を受け継ぐ話だと思っていたのだが、そうではなく●●を継ぐということだったか。なるほどね~。
演者の都合か短縮ストーリーの影響か、本作には出てこなかったが、莉杏が見たかったな~!

 

 

ARO> ハガネを継ぐ者