Huluで観たが、Amazonでも観られる。もともとは「ひかりＴＶ」のオリジナルＷｅｂドラマ。
女優志望の少女・綿貫玲実はオーディションがうまくいかず、５０過ぎで入社してきた新人マネージャー・九條につらく当たってしまう。
そんな玲実に付き合い、不器用ながらも根気強く腰の低い九條。
彼は実は元傭兵であり、玲実の父の同僚であったが、九條たちを守るために特攻して死んでいった玲実の父からの願いに寄り、玲実を助けていたのだった。
玲実は九條が力技でもぎ取ってきたオーディションの一次審査を何とか突破するが、半グレ集団・グリムリーパーズの一員に見染められてしまい、誘拐される。
彼女を助けるため、九條が立ち上がる・・・
とあらすじを書いてみたものの、ストーリーは正直ほぼ添え物。
玲実役の元日向坂４６・渡邉美穂については申し訳ないながらほとんどよく存じ上げず、頑張っているな～という感想しかない。ごめんなさい。
一番大きな見どころは主人公の高岩成二のアクション。
高岩さんはスーツアクターのレジェンド的存在で、特撮界ではその名を知らぬ者はいない超有名人だが、顔出しは本作が初とのこと。
ものすごく重くて堅そうな格闘の技が冴え渡りまくっており、やられたら本当に痛そうだなぁと敵役の皆さんに同情しながらもその円熟の技に見とれてしまう。
敵のハングレ集団のトップ４人、ダイヤ（椿隆之）・クラブ（井上正大）・スペード（西銘駿）、ハート（佐野岳）（これらのネーミングも相当いい加減だと思うが）は全員、元・平成仮面ライダーの主役であり、彼らがやられ役として出演しているのも見どころの一つ。
特に最後の佐野岳（仮面ライダー凱武）との戦いは必見。岳くん自身、仮面ライダーシリーズの歴代主演俳優で最も身体能力が高いと称されており、昔テレビでやっていた芸能人のスポーツ番組でショットガンタッチの記録を出していたのが思い出される。
まあ、本作を情報なしの素の状態で観る人はほとんどいないだろう。ほぼ全員が過去の若かりし頃のライダー主役を思い返しながら、役者として成長している様を、高岩御大の伝説級アクションと共に鑑賞して寿ぐのである。
皆、立派になったぁ・・・
続編もあるようなので、機会があったら観たい。
