BBC放送のドキュメンタリー。
イギリスの郊外にある、特に猫をよく買っていることで知られている村があるが、猫を研究しているチームがそこへ赴き、飼い猫50匹にGPSセンサーやビデオカメラを取り付け、どのような行動を行っているかを調査した番組。
以下ネタバレなので、見たい人は先に見てほしい。
・猫には縄張りがある。
ほかの猫とは微妙に重ならないようなそれぞれの縄張りがあり、その中
だけを周遊というか徘徊している。
その縄張りは広大である場合もあるし、家の周り数十メートルのみ
である場合もある。
・縄張りが重なっている場合がある
狭い村で住宅も密集しているので、猫同士によっては縄張りが重なり
あっているのだが、その場合は徘徊する時間帯をずらすことで
お互いが合わないように気を配っているということが分かった。
猫の世界ですら、猫間関係で神経使ってるんだな~。
・人んちにお世話になっていることもあり
集会ルートに人の家が入っているケースもあり、その場合は夜中に
猫専用ゲートから別のうちに入っていって、その家の猫が食べ残した
餌をたっぷり時間をかけて食べ、自宅に戻ってからも食べていたという
食いしん坊の猫もいた。いろいろなエサの種類を楽しんでいるらしい。
・子供のころから一緒に複数買われている猫は、普段も一緒に行動する
ことが多くなる傾向になる。
これは群れを持たない猫には非常に珍しい行動であり、家畜化する
ことへの順応性、別の進化の方向が現れているのではとのこと。
一番関心したのは猫の世界でもそれぞれ相手の気を遣う場面があって、
お互いの意思を尊重できる折り合いをつけて日々の生活を行っていること。人間だけじゃないんだなぁ、こういうのに苦労しているのは。
いや、苦労というか、生きとし生けるもの、皆そういう気づかいがなければ共同生活は生きていけないということだ。もっとがんばらなければ。
うちでは猫は買っていないのだが、マンション住まいなので、この番組にあるように村の中を自由に闊歩させてあげることができない。それを考えるとちょっと二の足を踏んでしまうが、そんな村の中でもほぼ家から敢えて出てこない猫も複数いたらしいので、猫によるのかもしれない。