観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

ワンダーウーマン 1984(2020)

予備知識なしにアマプラで見てしまったが、全部観た後にこれが第二作目だということを知った・・・やっぱりこういうのはフラッと観ちゃうと損することが多いな~。

1984アメリカ。主人公:ワンダーウーマンことダイアナ・プリンスは、その知性を生かしてスミソニアン博物館で働きながら、ワンダーウーマンとして世の悪と戦っていた。
職場の同僚として出会った、ナードっぽい地味な女性・バーバラは、FBIから盗品の鑑定を依頼されたが、その中に奇妙な石があり、「なんでも一つだけ願いをかなえる」と台座に書いてあった。ダイアナとバーバラが試しに願い事を言うと、本当に叶ってしまった。
一方、事業家のマックスが博物館への援助者としてバーバラの前に現れるが、彼はバーバラが持っていた石を探しており、こっそり持ち去ってしまう。
そして石の力を利用し、自分の願いが何度でもすべて叶うように仕向け、やがて世界中を巻き込み支配しようとたくらむ。
ダイアナはマックスと対決しようとするが、マックスの力で超人化し、彼を守ろうとするバーバラが目の前に立ちはだかる・・・

「一つだけ願いを叶える」を転用して「何度も叶うようにする」ロジックは昔から考察されてきた鉄板ネタだが、自分を石化することでそれを可能とするというのは、うまいことやったようなやってないような、ひとねじりしたようなしてないような。触ったものがすべて金になるミダス王の故事を思い出すが、そのような寓話的な話にはならず、圧倒的な力を使いすぎて弱体化していくというところはもうひと捻りほしかったなぁ。
前半部分のスタイリッシュな美女ダイアナとイケてないバーバラの描き方がかなり露骨で、バーバラが気の毒になるのだが、だんだんあか抜けて美しくなる過程を見せるための落差であることも最初から分かっているので、どうなっていくのかワクワクする。
しかしただ美女になるだけではなく、同じパワーを得て激闘を繰り広げるとは思ってなかったので、嬉しい裏切りであった。

古典になっているアメリカのテレビドラマ版は見たことがないので昔の状況はわからないが、ストーリーは単調気味で男はバカでも美しく強い女性たちが盛り上げてくれて楽しく仕上がっているのは変わらずなのだろうか。
やはりバックボーンを知っている前提で楽しむ映画なのだろう。第一作も観なくては。