観たり読んだり備忘録

片端から忘れてしまう観たものや読んだものを、記憶にとどめておくためにちょいちょいと走り書きとして残してます。それ以外もちょこちょこと。

犬神明1~10(平井和正・1994)

 中学生の時に夢中になった読んだウルフガイシリーズの完結編。

「狼のレクイエム」第四部に当たる。

書棚にしまい込んでから数十年の月日が流れたが、場所を断捨離するためにデータ化したのを記念に再読。

「狼の紋章」「狼の怨歌」「狼のレクイエム」のあの一瞬の青春の輝きのような疾走感と比べてはいけないということはわかっているのだが、それでもなあと言ってもばちは当たらないであろう。

唯一救われるのは主人公である犬神明が女々しくも途中から吹っ切れて、敵の首領かつ自分の〇〇である人へ会い、そして決別していく様で、まだ若くこれからの時代の象徴である犬神明が未来へ疾走し始めることを予感させる最後になっている。

犬神 明1

犬神 明1